そもそも無線機とは何なのか?
ここではそもそも無線機についてを紹介していきます。無線機(むせんき)とは、無線通信を行うための機器の総称のことで、アンテナは含まれません。また、機能によって次のように分類されていきます。「受信機」、「送信機」、「トランシーバー」の3タイプです。
受信機は信号を受け取って、復調することによって情報を復元する装置です。身近なものはラジオとか、チューナーと呼ばれています。また、送信機は情報を送り出す電気通信装置のことです。身近なものだと東京タワーとかスカリツリーなどは実際は送信機となります。このように受信機、送信機は大きさがトランシーバーの比ではありません。
トランシーバーは受信機と送信機を一体化したもので、人間が主に使うことを想定しているので、基本的には片手で持てるくらいの大きさのものになります。
インカムとトランシーバーの違い
無線機でよく聞くのはインカムとトランシーバーの違いです。トランシーバーは昔のフューチャーフォンを少し大きくしたようなもので、ポケットにギリギリ収まる程度の大きさのものになります。これをペアで用意すれば送信と受信がし合えるようになります。
また、インカムとはインターカムの略で、放送局、ホール、プログラムの進行を円滑に行うための機器。基本的にハンズフリーで使うようになっており、襟元に刺し込んだり、胸ポケットに付けたりして同時双方向通信できる通信装置として発達しました。最近トランシーバーにヘッドセットを付属させた形態をインカムと呼んでいることもありますが、本来はヘッドセット付きトランシーバーとなります。
携帯キャリアを利用したタイプも!
最近のトランシーバーはまた変わってきており、IPトランシーバーというものが出てきました。仕組みは3G回線を使用した無線機で、基本的には電話と同じです。ただ、普通の電話と違うのは車載型という点で、車での使用が基本です。また、携帯電話網だけでなく自衛無線にも接続できるようになっている製品もあります。
IP無線機のメリットはやはり距離が長いという点でしょう。普通の無線機では長くても10Kmほどになってしまいますが、IP無線機は3G回線が届く範囲ならどこまででも通信が可能です。デメリットは携帯キャリアの料金がそのままかかってしまうので料金が非常に高いという点でしょうか。うまく使いこなさないと宝の持ち腐れになってしまうものです。